秋分 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
9月の終わり、「集(すだ)く虫たちが土の中にもぐり始める頃」という意味の七十二侯の秋分の次侯ですが、最近むしろ虫が活発に動きまわっている気がします。うちの中でも、コオロギやスズムシ、バッタが運動会をしています。こんなことは去年までありませんでした。
虫というのは多くが30度を超えると活動が鈍くなり、35度以上の気温が続く猛暑の中では活発に動き回ることができないそうです。つまり、ほんのちょっと前までの夏でも30度を超えない村の気候ならば、夏こそが活動シーズンであった虫たちが、ようやく涼しくなり始めた今の時期に動き出しているのでしょう。昔と違い、夏の活動を満足に行えないまま短い秋が終わり、いっきに冬が来るので、虫たちもあわてているのかもしれません。
歌舞伎(パンフレット作成)
9月15日、東白川村郷土歌舞伎公演が行われ、今回で私は三回目の参加でした。今年の歌舞伎は清流の国ぎふ文化祭と連携してスタンプラリー、公演が行われるはなのき会館の外で飲食店やキッチンカーが並ぶなど、盛り上げる工夫を県も村も皆さんがんばっておられました。私も微力ながら村の歌舞伎を盛り上げようと、パンフレットの絵をがんばりました。
歌舞伎の絵を描くことは初めての体験だったため、外題(げだい)の内容理解や、出演の方の演技を観察、江戸時代の歌舞伎パンフレットを参考にするため、浮世絵の本や歌舞伎の本を読んで調べたり、恵那の広重美術館に行ったりしてようやく完成しました。パンフレットの絵を描いたことで、去年、一昨年の歌舞伎の時と違い他の外題の内容をしっかり調べ、写真を撮りに行く等、自分の外題以外の人とも関わる事ができました。
貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
木曽手仕事市
昨年も参加させていただいた手仕事市に今年も参加させていただき、村のお茶(添い)と自分の作った針山ダーニングセットを販売しました。木曽は地域おこしがとても多いエリアの一つで、OB・OGも地域活動関係の運営をしつつそれぞれ木工や料理、服飾などで起業しており手仕事市の運営にも携わっていました。昨年から木曽の地域活動に興味があったため、今回は手仕事市参加だけでなく、木曽のコワーキング&シェアキッチンふらっと木曽見学や、「日本で最も美しい村」連合の交流会(連合の方、サポートの大学生、加盟地域協力隊、加盟地域の手仕事市参加作家)、木曽と多良間島の協力隊のコラボイベント(開田高原のシェアスペースで多良間の手仕事ワークショップ)参加など昨年よりさらに盛だくさんでした。地域活動の力や多様な内容を見ていると、人間が一人でできることは限られている事、同じ目標を持った仲間を持つことの重要性に気づかされます。全く違う背景を持つさまざまな人々が共に何かを成し遂げていく事はいろいろめんどくさいこともあります。でもそれ以上に、一人では決して得ることのできない喜びがあるのだと思いました。
水始枯(みずはじめてかるる)
最近の暑すぎる夏のせいか、ただでさえお祭りごとの多い秋にイベントが集中するようになった昨今。色々な行事が目白押しで慌ただしく9月が過ぎていきました。実は10月、11月はもっと多くのイベントが待っています。楽しみなような怖いような、今からワクワクドキドキしています。急に冷えたり、夏に戻ったり、寒暖差が激しい時期です。皆様体調にお気をつけてお過ごしください。