処暑 天地始粛(てんちはじめてさむし)
朝晩涼しくなってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。最近あちこちで葛の花が咲き始めました。私はこの葛の花の透き通った匂いが好きで、この時期は村のどこにいてもふわっと漂ってくる香りに粛々とした気持ちになります。
今月の七十二候、天地始粛(てんちはじめてさむし)の粛の漢字は、コロナの時に「自粛」という使われ方で頻繁にみかけました。そのためか、この漢字に厳しいイメージをお持ちの方も多いのではないかと思います。確かに、つつしむ、おごそか、ただす、いましめる、きびしくするといったような意味があり、厳粛、粛清、静粛など、きっちりしないといけない雰囲気です。しかし、粛々という言葉は、もともと古代中国では鳥が羽ばたく音の擬音語だったそうです。漢字の成り立ちは、両岸がせまる淵に竿をさしている象形文字で、その緊張感が今の意味に変化していったようです。
この七十二候を知った時、風が涼しくなり始めた時のすっと心が鎮まる感覚や、葛の花の香りに背筋が伸びるハッとする瞬間を、「粛」と表現した昔の人はなんと微細な感性の持ち主だろうと思いました。
美しい村づくり委員会
美しい村づくりだより
今月の美しい村づくり委員会の絵は、視察予定地の大鹿村地歌舞伎の様子です。歌舞伎の演目はよくわからなかったため、東白川村の子供たちによる「鞘当て」を参考にしました。大鹿村にはまだ行ったことがないのですが、昔から大切にしてきた歌舞伎小屋で春と秋に行われる歌舞伎公演の様子の写真はとても活気にあふれています。東白川でも9月にはなのき会館で郷土歌舞伎公演が行われます。地域おこし協力隊として赴任してから、毎年出させていただいていますが、今年、私はお笑い担当です。コメディは好きですが、面白く演じる難しさを感じています。9月15日(日曜日)ぜひはなのき会館へお越しください。12時開場で、今年はたくさん出店が出る予定です。みなさんおいしいものを食べながら歌舞伎を見に来てください。
起業に向けての取り組み
8月はベビーシッター現任研修、プレ織教室、地域おこしスキルアップ研修、起業のためのマインドマップ作成講座受講、韓国営業、歌舞伎パンフレットの絵とデザイン、次回展示会打ち合わせ……などなど、ありがたいことに色々目白押しでした。その中の、プレ織教室のお話をしたいと思います。
私は村で織物教室や織り道具、手芸道具などの雑貨と自分の作品を売る店を開くため、あちこちのカフェやマルシェなどで織物関係のワークショップを開催させていただいていますが、今回は自宅で開催してみました。今までカフェやマルシェで開催させていただくため、上品な雰囲気にしたり、食事つきや説明書、道具付にするなど、参加者の方に喜んでもらえる、そしてこちらの利益にもなるために色々な工夫を凝らしてきました。これはこれで、非日常感が面白かったのですが、だんだんやりたいことからずれていく気がして、しばらくワークショップはお休みしようと考えていました。そんな中、友人のお子さんが夏休みの宿題に織りでカバンを作りたいから教えてというので、自宅で教えることにしました。小学生の女の子と織物をするうちに、だんだんやりたいお店の雰囲気が見えてきました。織り道具や手芸用品、文具、画材、糸などの材料を販売しつつ、500円払えばお店で自由に何か作ったり織ったり描いたりできるようにしたら、子供やお年寄り、いろんな人が集まる良い場所になる気がします。お茶やお菓子を置いておいて、食べた分好きな額支払うようにして、そして時々染め物などのイベントを開催する。いつもと違う、ちょっと特別な日も、いつもの日々もどちらも大切なように、お茶会のような針仕事のイベント開催と日常の中に手仕事のリズムが聞こえるような店の経営をしていければ、自分の中で良いバランスがとれそうです。徐々にやりたいお店の感じが見えてきたので、一つずつ準備していきます。
他にも韓国営業の話等をぜひ書きたかったのですが、書いていたらとんでもなく長くなってしまったので、来月の報告書を特別編にして「都市と地方と社会の変容について」(仮)という感じの内容にしたいと思います。地域おこし協力隊の活動から見えてきた、さまざまな社会の在り方について書きたいと思います。
こうなったらいいな、こうあればよい未来につながるんじゃないかな、という社会のために、自分がどんな活動をして、どんな店を開きたいのか考える良い機会になりました。
夏が過ぎ、秋になると、どんどんイベントが増えていきます。既に10月は予定がいっぱいです。
焦ることもありますが、こつこつ一つずつやっていこうと思います。それでは皆様、過ごしやすい時期を楽しんでいきましょう。
私は村で織物教室や織り道具、手芸道具などの雑貨と自分の作品を売る店を開くため、あちこちのカフェやマルシェなどで織物関係のワークショップを開催させていただいていますが、今回は自宅で開催してみました。今までカフェやマルシェで開催させていただくため、上品な雰囲気にしたり、食事つきや説明書、道具付にするなど、参加者の方に喜んでもらえる、そしてこちらの利益にもなるために色々な工夫を凝らしてきました。これはこれで、非日常感が面白かったのですが、だんだんやりたいことからずれていく気がして、しばらくワークショップはお休みしようと考えていました。そんな中、友人のお子さんが夏休みの宿題に織りでカバンを作りたいから教えてというので、自宅で教えることにしました。小学生の女の子と織物をするうちに、だんだんやりたいお店の雰囲気が見えてきました。織り道具や手芸用品、文具、画材、糸などの材料を販売しつつ、500円払えばお店で自由に何か作ったり織ったり描いたりできるようにしたら、子供やお年寄り、いろんな人が集まる良い場所になる気がします。お茶やお菓子を置いておいて、食べた分好きな額支払うようにして、そして時々染め物などのイベントを開催する。いつもと違う、ちょっと特別な日も、いつもの日々もどちらも大切なように、お茶会のような針仕事のイベント開催と日常の中に手仕事のリズムが聞こえるような店の経営をしていければ、自分の中で良いバランスがとれそうです。徐々にやりたいお店の感じが見えてきたので、一つずつ準備していきます。
他にも韓国営業の話等をぜひ書きたかったのですが、書いていたらとんでもなく長くなってしまったので、来月の報告書を特別編にして「都市と地方と社会の変容について」(仮)という感じの内容にしたいと思います。地域おこし協力隊の活動から見えてきた、さまざまな社会の在り方について書きたいと思います。
こうなったらいいな、こうあればよい未来につながるんじゃないかな、という社会のために、自分がどんな活動をして、どんな店を開きたいのか考える良い機会になりました。
夏が過ぎ、秋になると、どんどんイベントが増えていきます。既に10月は予定がいっぱいです。
焦ることもありますが、こつこつ一つずつやっていこうと思います。それでは皆様、過ごしやすい時期を楽しんでいきましょう。