6月 夏至 菖蒲華 あやめはなさく
6月になり、村のあちらこちらで美しい紺に近い紫の花を見かけるようになりました。何れ菖蒲か杜若(いづれあやめかかきつばた)、という言葉もありますが、皆さんアヤメとショウブとカキツバタの違いを知っていますか? 漢字変換すると、アヤメもショウブも「菖蒲」と書く、見た目だけでなく名前もややこしい事この上ないこれらの花々。私は区別がつきませんでした。しかし調べてみるとアヤメはアヤメ科、ショウブはショウブ科で全く異なるもののようです。アヤメは名前の通り、花びらの根元に網目状の模様が有ります。ショウブは葉につやがあり、香りが強いのが特徴です。5月の節句でお風呂に入れるのはこちらの香りがする方です。ショウブは神経痛、リウマチ、不眠症に効果があるそうです。アヤメは毒性があるため間違えてお風呂に入れると肌が荒れる可能性があります。ショウブ湯をする際は注意しましょう。アヤメは比較的乾燥した土を、ショウブは湿潤な土を好み、カキツバタは水辺に咲くのだそうです。カキツバタはアヤメ科のためアヤメと同じく毒があります。本当にややこしいですね。ちなみにハナショウブと呼ばれるものもありますが、これもアヤメ科です。頭がおかしくなってきました。
中国の儒学思想家『孟子』の盡(じん)心(しん)章句(しょうく)にある言葉で、「子(し)曰(いは)く似て非なるものを悪(にく)む」(孔子は似ているようで異なるものが嫌いだと言っている。)というものがあります。
孔子はショウブと間違えてアヤメをお風呂に入れてしまったことがあるのかもしれませんね。
美しい村関連
第7回暦くらす「山の記憶散歩会―初夏 暮らし編」
6月8日(土曜日)母樹林、新巣村有林にて第7回暦くらす「山の記憶散歩会―初夏 暮らし編」を開催しました。今回も、東白川と都市部で二拠点生活をされているご家族やそのお友達、初めて参加してくださった村内在住・勤務の方、移住者のお友達の方など、さまざまな背景、さまざまな村との関わり方の皆様にご参加いただくことができました。村に長くおられる方でも今の時代なかなか山に行くことは無いようで、「初めて新巣村有林を歩いた。新鮮だった。」と言っておられました。ほんの少し前まで、生活に欠かすことのできない資源の宝庫であり、大人の仕事場であり、子供たちの遊び場だった山。植物や山について学び親しむことで、少しでも山が身近になれば幸いです。参加してくださった皆様、開催にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
美しい村づくりだより
広報自治会長配布に入れさせていただいております「美しい村づくりだより」。今月は、第7回暦くらす「山の記憶散歩会―初夏 暮らし編」の様子を描かせていただきました。毎月、たよりのどこかに季節の花を描かせていただいているのですが、今回の花は新巣村有林に群生するコアジサイです。そして先月に引き続き、CATV(村営ケーブルテレビ局。村の中でしか見られない。)の番組「あっちべたこっちべた」でおなじみの重(しげ)さんにご登場いただきました。二回続けて暦くらす講師と美しい村づくりだよりのモデルをしていただき、ありがとうございました。重さんはもともと村の生き字引として有名だったのですが、番組出演の影響で村の中でアイドル化し、口癖の「知らん! 」をマネするのが密かに流行しているようです。今年の村内の流行語は「知らん! 」で決まりでしょう。
美しい村づくり委員会
今月の委員会は、村に新しくできた焼き菓子のお店のお茶とおやつが出されて、参加者の皆さん大喜びでした。このお店のお茶は、村の美しい茶畑を残すため移住者の方が村の高齢者と協力して作っています。委員会とお茶とおやつの内容は、7月の広報の中の自治会長配布美しい村づくりだより裏面「日日綺譚(にちにちきたん)」でご覧いただけます。ぜひご覧ください。
機織り
今月は京都の今宮神社に出店させていただきました。今回も、自分の小さな織作品の販売とダーニングワークショップをさせていただきました。
毎回、イベントに参加させていただくと新しい発見があり、反省とやってみたいことが次々出てきていつもメモがいっぱいになります。私の作品やワークショップは秋冬向きのものばかりだったのですが、6月の京都は既に夏の暑さで、なかなかに苦戦しました。しかし、そのおかげで季節に沿ったものの心地よさや楽しさがあることに改めて気が付くことができました。次の10月の開催までに、いろいろ挑戦していこうと思います。
夏至も過ぎ、今年もあと半分になりました。皆様体調に気を付けてお過ごしください。
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活動報告書