11月
朝、役場に行こうと車に乗ると、フロントガラスに霜が降りていました。
東白川村で過ごす初めての冬です。
冬は厳しい季節ですが、火鉢でお茶を温めたり、火のそばで繕い物をしたり、落ち着いて過ごしたいと思います。
▼教育文化講演会取材
講演のテーマは「東白川村だからこそ輝く子どもたちの未来」です。
少子化やIT技術の進歩など、すさまじいスピードで大きく変化していく時代にどんな教育が必要か。講師の水川先生が熱く語る姿が印象的でした。
人と人が関わることの大切さや自分で自分の未来を切り開いていく力を身につける事、時代や価値観が変化しても大切な事は大きくは変わりません。けれど、それが”今”の子ども達にどうすれば伝わるかは常に試行錯誤と挑戦が必要なのだなとお話を聴いて感じました。
▼秋フェスタ
11月13日、3年ぶりに秋フェスタが行われました。
コロナ対策のため場内での飲食は禁止、午前中のみの開催、さらに天気も怪しい、そんな難しい中での開催でしたが、思った以上に多くの方が来場し、お弁当や野菜もよく売れて、何より皆さんとても嬉しそうな様子で開催を心待ちにしていたのが伝ってきました。
▼1/2967の物語
「ニュースタイルバンドとは」は、戦後東白川村の音楽好きの人が集まって作った音楽バンドの思い出のお話です。作者もニュースタイルバンドで子供の頃から歌を歌っていて、原稿の確認で伺った時にたくさんの思い出を写真と共に聞かせてくれました。時代が変わって、バンドも今は活動されていませんが、ニュースタイルバンドの写真を課内や朗読の方に見せると「懐かしい」と笑顔になって話に花が咲きました。
大切な思い出は心を明るくしてくれるものなんだな、と感じる出来事でした。
「63円の小さな旅」は、作者が好きでずっと続けてきた絵てがみのお話です。
お話を伺いに行った時、「たくさんあるから持って行って」と作品をいくつかいただきました。どれも味わい深い日常の一コマを切り取ったような絵で、見ていると心が温かくなります。
織
下呂染色ワークショップ
まず、古い反物を小さく断って絹のハンカチをちくちく縫ってもらい、その後たまねぎの皮とミョウバンでこっくり濃い黄色に染め上げました。
参加者の中には、針と糸をほとんどもったことが無い方も何名かいて、縫うのに四苦八苦していました。でも慣れてくるとみなさん集中してきて、無言で黙々と手を動かしていました。縫い終わる頃には「もっと縫いたい。」と、楽しんでいただけたようです。
その後たまねぎの皮の抽出液で鮮やかな濃い黄色に染まったハンカチを見て参加者から「わあっ」と喜びや驚きの声が上がり、私も嬉しくなりました。
てとてびと商店見学
八百津の地域おこし協力隊OBが経営している服と雑貨の店、てとてびと商店を見学してきました。先月見学に行った石徹白(いとしろ)洋品店さんの時と同じく、険しい山道を頑張って登った所にお店があります。
てとてびとの末近ご夫妻は天然染料で染めた布を使い、八百津の四季の移ろいと自然をそのまま落とし込んだような服を作っておられます。
八百津やその周辺地域は昔縫製が盛んな地域だったそうで、てとてびと商店さんの服はそんな地域のお年寄りによって丁寧に作られています。
効率的にたくさん作ってたくさん売る、そんな現代の仕組みとは少し距離を置いて、しっかり信念をもって仕事や地域の活性化に取り組んでいらしゃるのを感じました。
すっかり日が暮れるのが早くなり、帰る頃には真っ暗でした。帰りの山道では狸や狐、カモシカに出会い、豊かな自然に感動しました。
おわりに
私事ですが、先日ちょっと体調を崩してしまい、なかなか思うように動けない日々が続きました。そのため、最近は無理をしないよう心がけています。
寒くなって健康管理が難しい今日この頃です。皆様もお身体おいといください。