暑さもひと段落し、紅葉する前の灰色がかった緑の葉が物悲しいような、実りの秋を前にわくわくするような9月です。
【今月の活動】
CATV
・緑化少年団木曽ヒノキ備林見学
・1/2967の物語「茗荷に就いて」「食べて生きる」
・FMララ収録
・老人福祉大会
地域交流
・歌舞伎
▼緑化少年団木曽ヒノキ備林見学
9月6日緑化少年団の木曽ヒノキ備林見学の取材に行きました。
木曽ヒノキ備林は、一般に開放されておらず、見学を申し込まなくては入ることが出来ません。備林には、目玉である樹齢千年を越す二代目大ヒノキやヒノキとサワラの合体木だけでなく、大きなトチノキやキハダなどの広葉樹などがあり、多様な植生の豊かな森でした。
森は多様な植物が混ざり合っていることによって土壌や水を守る事ができます。東白川村でも、100年の森構想など、森と生きるために様々な取り組みがされています。木曽ヒノキ備林を見学して、森を守るという事は一過性のものではなく何十年、何百年、何世代にもわたる長く大きな仕事であるという事を肌で感じました。
▼1/2967の物語「茗荷に就いて」「食べて生きる」
今月編集した1/2967の物語は「茗荷に就いて」と「食べて生きる」です。
「茗荷に就いて」は、作者の茗荷(ミョウガ)にまつわる思い出から、茗荷の由来となった仏様のお弟子さんの話へ広がっていきます。今回は故人の方の文章でしたのでご本人にお会いすることはできませんでしたが、作者の子供の頃の好物である茗荷の花穂を茹でて酢醤油で食べる話はなんとも美しく、お人柄がしのばれます。
私はこのお話のおかげで初めて茗荷の花を見たのですが、花穂は白く透き通り、楚々としてあえかなたたずまいでした。
「食べて生きる」は80代の作者が好きな料理を楽しんでいる様子が伝わる作品です。作者が料理をすることで感じる小さな喜びや生きがいは、年齢に関係なく人生の大切な要素だと思います。
秋はおいしい野菜や旬のものを買い、作者を見習って色々な料理にチャレンジしようと思います。
「茗荷に就いて」は10月、「食べて生きる」は11月放送です。是非ご覧ください。
▼FMララ収録
9月の「東白川こりゃほんね!ラジオ<シーズン4>」収録をしました。
まだまだぎこちない感じで反省点も多々ありますが、村の人や特産品、行事の紹介をするのは楽しいです。
私はまだまだ村のことについて知らないことだらけですので、この番組のおかげで聞いてくださっている方だけでなく、放送をしている私自身も村について勉強になります。この番組を聴いて少しでも村の様子や空気を感じていただければ嬉しいです。
▼老人福祉大会
第20回老人福祉大会の取材に行ってきました。
この日はシニアクラブに貢献した方や、結婚60周年を迎える方、80歳で自分の歯が20本以上ある方の表彰が行われました。
緑化少年団で森を見学した時も感じたことですが、長く続けていく、守っていくという事は今と昔と未来が交差するような不思議な気持ちになります。
日々の生活を一つ一つこなしていく、という事は当たり前のようで大変な労力を必要とします。疲れてしまう日もあるけれど、こつこつと日々をまめに暮らしていこうと表彰を受けられた方にインタビューをしながら思いました。
▼歌舞伎
東白川村の地歌舞伎に出演させていただきました。ずっと興味はあったけれど縁遠いものだと思っていた歌舞伎を体験することができ感慨深かったです。
私の演じた役は義経千本桜四段目吉野山の悪役・逸見藤太(はやみのとうた)の家来、花四天です。
悪役の手下とはいえコミカルな三枚目藤太の家来らしく、主人の藤太をちょっと小ばかにしたり、華やかな衣装で花を持って戦ったりと楽しい役どころです。
お正月にCATVで放送されますので是非ご覧ください。