秋分 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
雨が降るごとに、肌寒くなってきました。この時期は機織り道具や針と糸をとる手がしん、と静かです。
秋の深まるこの時期を、二十四節気で秋分、七十二候で蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)というそうです。冬ごもりに備え虫たちが眠りにつく準備をし始めると、山の中も音が冴え、ピィーっと鹿の声が遠くまで響くようになります。
美しい村だより
第78回美しい村づくり委員会は、委員会参加者が『美しいと感じる村の風景』についてと、来月行う予定の『「暦くらす」山の記憶散歩』について、飛び入りの参加者の悩み相談といった内容でした。今回の委員会は、相談者や長年村に住んでいる委員会参加者から東白川村の今と昔を学び、より明確に美しい村を守るための取り組みについて具体的な話をすることができました。委員会の内容は、10月の美しい村だよりをご覧ください。
私は、美しい村づくりだよりの最後に毎回必ず次回の美しい村づくり委員会開催日時と場所、次の文を書かせていただいています。
『委員会では、こんなことをやってみたい、知りたい、困っている、ちょっとおしゃべりしたい…アイデアや相談事、興味のある方など、どなたでもご参加いただけます。皆様のお越しをお待ちしています。』
そういったお悩みのある方が実際に美しい村づくりだよりを手に持って、ふらっと来てお話をしてくださり、美しい村づくりだよりを毎月書かせていただいている私としましては、とても嬉しい事でした。
開催日時と場所のお知らせは毎月の広報の自治会長配布に組み込まれている「美しい村づくりだより」に掲載されています。
次回は10月26日19時から神土ふれあいサロンで開催します。
前述のとおり、どなたでもご参加いただけますので是非美しい村づくり委員会へお越しください。
機織り
最近は木曽の手仕事市に参加したり、ダーニング教室(※注釈)開催のため動いたり、小さく細々と動いております。来月から、作品を少しずつこちらで載せさせていただこうと思っております。よろしくお願いします。
歌舞伎
9月17日、東白川村歌舞伎公演が行われました。
7月の終わりから頑張って練習してきた成果を発揮する時だったのですが、私は公演直前に風邪をひき、出演が危ぶまれもう真っ青。
一応地域おこし協力隊は準公務員という扱いなので、発熱とのどの痛みがある中でPCR検査を受けないわけにはいきません。ドキドキしながら診療所に行きました。もしコロナだったらどうしようと不安な気持ちで検査の結果を待っていましたが、幸い検査は陰性。次の日には熱も下がりました。念のため簡易検査キットで検査し、こちらも陰性だったため歌舞伎の練習にも参加できました。
しかし私の脳の仕組みの問題なのか努力が足らないのか、最後の最後までなかなか踊りが覚えられず、病み上がりでフラフラな中、必死に練習しました。
おかげさまで、前日まで一度も完璧に踊れたことがなかった踊りも、当日間違えずに踊れ、ほっとしました。関係者の皆様にはご心配と多大なるご迷惑をおかけいたしました。
歌舞伎やお祭りなど、村の行事に参加していると、何事も一人でできているわけでは無いのだなとつくづく思います。
そうすると、つい「迷惑をかけたら嫌だな、参加しないでおこうかな。」と消極的な自分が顔を出したりします。でも、歌舞伎をやり終えた後の関わった皆さんの笑顔や達成感はとても気持ちのいいものでした。
迷惑をかけたなら、その分誰かが困っていたら手を貸せるように、昨日より少しでもマシな人間になれるよう進んでいきたいと思います。
急に寒くなって、身体がきゅうっと縮こまる感じがする今日この頃。皆様、風邪など召されぬよう気をつけてお過ごしください。