二、東白川村の仏教
鳳慈尾(ほうじび)山大威徳寺(だいいとくじ)
飛州(ひしゅう)誌によると大威徳寺は戦国の兵乱によって荒廃し、天正年間(安土桃山時代)に起こった大地震によって全く崩壊してしまったと伝えられ、今は、益田郡下呂町御厩野にその跡だけが残ります。
創建は詳らかではありませんが、源頼朝(みなもとのよりとも)の発願によって文覚上人が諸国を回った折、霊感があり、この地の上の池から大龍(だいりゅう)が現われるのを見て祈念すると、大龍が小童に変わって牛に乗って現われました。そこで、大威徳明王(みょうおう)と称して頼朝に告げ、大威徳寺を建立したと伝えられます。
創建は詳らかではありませんが、源頼朝(みなもとのよりとも)の発願によって文覚上人が諸国を回った折、霊感があり、この地の上の池から大龍(だいりゅう)が現われるのを見て祈念すると、大龍が小童に変わって牛に乗って現われました。そこで、大威徳明王(みょうおう)と称して頼朝に告げ、大威徳寺を建立したと伝えられます。