十、村雲蔵多と蔵多日記
蔵多日記
歴史的に特筆される廃仏毀釈という史実を、東白川村という地域にポイントを置いて考えようとするとき、断片的な文書を系統的に、しかも庶民の立場から裏付けてくれるものに村雲蔵多が綴った4冊の貴重な記録があります。それは、
『文久四歳甲子肇 慶應三歳丁卯至 |
合四歳之間大概記録』 |
『從慶應四戊辰歳 至明治二己巳歳 |
貮歳之間記録』 |
『明治三庚午年見聞録』 | |
『明治四辛未年諸事記録』 |
というものです。これらをまとめて「蔵多日記」と略称します。
本書の中にも蔵多日記を意訳して引用した箇所が多くあります。そのことで史実を系統立てることができました。
本書の中にも蔵多日記を意訳して引用した箇所が多くあります。そのことで史実を系統立てることができました。