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鏡開き
鏡開きは1月11日に行う行事で、この日まで、年神棚に供え、または、床の間に飾ってあった鏡餅をおろし、これを割って、雑煮や汁粉などにして家族揃って食べる儀式です。この餅は、1月20日に小豆粥に入れて食べることもあります。
もとは1月20日に行われていたものが、徳川三代将軍家光が4月20日に亡くなったので20日を避け、繰り上げて11日に行うようになったといいます。
東白川村では多く蔵(くら)開きの11日に併せて行われますが、他の地方では、4日、6日、7日、または、14日、15日に行うところもあるようです。また、この日に農家が「鍬初め」「初田植え」「初山入り」などといって仕事始めを行う地方もあります。
「鏡開き」は職場でも行われることがあり、上司と同僚が互いの関係を深め合います。また、剣道の寒稽古などでも行われ、師弟や同門がともに汁粉を食べ、きずなを固め合います。
鏡餅はこのころになると、ひび割れするほど堅くなります。これを細かくするのは大変ですが、包丁などで切ることを嫌いますので、手で割るか、槌(つち)で叩き割ります。