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元旦
元旦は、1年の始まりの日の朝のことで、1月1日のことをいいます。
暦の知識がまだ十分に普及していない時代には、1年の始まりを元旦とするよりも、春のはじめの満月の夜、すなわち、十五夜をもって1年の区切りとするほうが、農耕などに都合がよく合理的でした。だから農民たちはこのような自然暦を用いて農耕を行ってきました。
東白川村でも、昔からの習慣で、自然暦による十五夜を中心に、農耕に結び付いた重要儀礼が行われていました。明治の初めに、従来用いていた陰暦をやめて陽暦が用いられるようになったのですが、それからも、なかなか自然暦の習慣はなくなりませんでした。しかし、太平洋戦争ごろから、その習慣は次第に用いられなくなって、今では、僅かに「大正月」「小正月」「新正月」「旧正月」などという呼び名に、その名残を感じるのみとなりました。
この日は、昭和2年(1927)3月3日に公布された勅令第25号「休日ニ関スル件」により、準祝日となっていましたが、現在は、昭和23年(1948)7月20日に制定された「国民の祝日に関する法律」の規定により、国民の祝日となりました。