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初荷(はつに)
初荷は、1月2日に行う商家の大切な新年行事です。問屋から小売商へ、または小売商から得意先へ初商(あきな)いの荷物を運ぶもので、要するに商家の「仕事始め」です。商家では、この朝、まだ暗いうちから、「初荷」と書いた旗やのぼりをなびかせ、荷物を山積みした荷車や馬車を威勢よく繰り出していきました。この風習は、江戸時代から、明治、大正にかけて盛んに行われました。昭和になると荷車や馬車はトラックにかわりました。
今は商店も正月3が日は休業するところが多く、1月2日から初荷を繰り出すところは少なくなりましたが、5日ごろになると、東白川村でも商店の店先に、初荷の旗を立てた運送会社のトラックが駐車しているのを見かけることがあります。