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松納め
年神の依代(よりしろ)の代表的なものとして松の内を飾ってきた門松は、一定の時がくるとこれを取り払います。このときに年神がお帰りになると考えられるのです。門松を取り払うことを「松倒し」「松おろし」「松引き」「松送り」「松納め」などといいます。 東白川村では、一部で「お松様送り」「お松送り」などというほか、共通する呼び名が見当たりません。その時期は1月7日前後が多いのですが、15日前後まで引き延ばす家もあるようです。
門松はいったん取り除いてから、杭の穴に門松の先を切ってさしたり、「食い残す」という俗信から杭を1本残して、それに注連縄を巻き付け、しばらくそのまま立てておいたりします。
門松と共に年神棚などに飾った注連縄なども取り外します。昔は、それを表に出すとき子供たちが「お松様、来年も来ておくれ、ホイホイ」と囃(はや)して送り出しました。
取り払った門松などは、注連縄でくくって、左義長の火で焼却するまで屋外の清浄な場所に保管します。 暦の上では、6日ごろが小寒。寒さが日増しに深まってきます。