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東白川村の文化財

天然記念物

越原(こしはら)のオオミガヤ

越原のオオミガヤ

指定番号 東白川村指定天然記念物第5号
指定年月日 昭和57年(1982)1月27日

所在地 東白川村越原字菊久里1125番1地先
所有者 学校法人越原学園

形状等
種類、数量 植物 オオミガヤ1本
樹高 約10メートル
幹の周囲 目通 2.47メートル
根元 3.37メートル
枝張 東西 10.5メートル
南北 11.5メートル
樹齢 推定 300年
 このカヤは、種子が普通のカヤのものに比べて極めて大きいところから「オオミガヤ(大実ガヤ)」と呼ばれる。別名「ヒダリマキガヤ」ともいう。

 実の大きさは、長径3から3.5センチメートル(普通2から2.5センチメートル)、短径1から1.5センチメートル(普通も同じ)、よく乾燥したものの重量2グラム(普通1グラム)で、味もよく、栄養価も高い。

 昔は、徳川幕府への献上物とされ、また飢饉(ききん)時の非常食品として保存されるなど珍重されたという。

 このオオミガヤは、清流白川の左岸、名古屋女子大学越原学舎の近くにある。川面(も)よりもかなり高い位置にあるこの木の根元を昭和30年代の初めころまで製材工場の用水路が走っており、主幹がこの用水路を覆うようになっていたが、今では、その用水は廃止され、用をなしていない。大きな枝が川に向かって垂れ下がるように繁る姿は、壮観である。

 オオミガヤは、東白川村では非常に珍しい。

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