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東白川村の文化財

天然記念物

弁天桜

弁天桜の全景

指定番号 東白川村指定天然記念物第1号
指定年月日 昭和54年(1979)1月31日

所在地 東白川村越原字五斗内2108番12
所有者 高井孝一

形状等
種類、数量 植物 サクラ古木1本
樹高 約14メートル
幹の周囲 目通 4メートル
根元 4.95メートル
樹齢 推定 500年
 東白川村で最も大きいサクラの古木で、種類はエドヒガン(アズマヒガンともいう。)、原生林木の名残りである。

 「弁天桜」の名は、このサクラの木の根元を流れる大明神川の川中の岩に弁才天の祠があるところから付けられたものである。

 ソメイヨシノなどよりも小形の花をつける。はなびらは、淡紅色を帯び、開花期の風情は、極めてあでやかである。開花の時期は遅く、例年4月20日ごろ満開となる。

 近くの山に祀(まつ)られる「ほうの木山の神」と「弁才天」との間にロマンスの花が咲き、そのため弁才天は川の中に居を定めたという伝説があり、このサクラの花が淡いピンク色で、なまめかしいのは、そのためだと古老は語る。

 弁才天の祭りは、このサクラが七分咲きのころに行うのが例とされており、開花の状況によってその年の祭りの日取りが決まる。

 また土地の人々は、このサクラの花の開き具合を見て、苗代の準備をする目安としたものである。
■■■ 弁天桜の現状に関するお知らせ ■■■
 「弁天桜」は地元の方々の手厚い管理のもとに親しまれてきましたが、古木となり衰退著しく平成25年11月に幹の元部分を残して伐採いたしましたので、現状は本誌の写真と異なっています。
 なお現地では、弁天桜の種子が自生した幼木が育ちつつありますので、引き続き村指定文化財として大切に保護していくこととしています。

弁天桜花

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