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12月の行事

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煤(すす)払い

 煤払いは、1年中で最も念入りに行う大掃除で、1日で終わることができず、2日にわたることもあります。その期日は家庭によって一定しておりません。おおむね12月13日から25日ごろまでに行います。
 煤払いには、葉の着いたままの竹の枝を揃えて、それに長い竹の柄をつけたものと、柄のないものとの2種類の竹ぼうきを作って用います。柄のないものでは床を掃き、長柄のものでは天井や軒下など高いところの煤を払います。
 煤払いは、現在は衛生的な見地から行われるものですが、もともとは、大掃除ではなく、新年の神である「歳徳神(としとくじん)(年神)」を迎えるために行う宗教的な行事で、江戸時代には、12月13日に行われました。江戸城をはじめ、武家の屋敷や民家で一斉に煤払いをし、それに用いたほうきには神饌(みけ)、神酒(みき)を供え、正月の左義長(さぎちょう)で門松と一緒に焼くこともありました。

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