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正月始め
冬の薪を取り込んだり、炭を焼いたり、正月を迎えるための師走の仕事はたくさんあります。
昔は具体的な正月の準備を12月13日に始めました。
「正月事始め」「十三日祝い」「正月起こし」「煤取(すすと)り節句」などといって、煤払いをし、年木(としぎ)(正月用の薪)を切り、餅を搗(つ)き、注連縄(しめなわ)をないました。門松を迎えるのもこの日でした。今は、これらのことは、もっと押し詰まってから行われるようになり、東白川村でこの日に煤払いをする家庭はほとんどありません。ごく一部に、しきたりにしたがって門松を迎え、注連縄をなう家庭がありますが、貴重な存在といえるでしょう。
江戸時代初期まで、この行事は12月20日に行うのが習慣でした。ところが、三代将軍家光が慶安4年(1651)4月20日に亡くなって、20日はその忌日(いみび)に当たるので、13日に改められたといいます。