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5月
皐月(さつき)・早月(さつき)・午月(うまづき)・橘月(たちばなづき)・雨月(うづき)・梅月(うめづき)・月不見月(つきみずつき)・稲苗月(いななえづき)・五月雨月(さみだれづき)・鶉月(じゅんげつ)・多草月(たくさづき)・小苗月(さなえづき)・(ずいひん)・田草月(たくさづき)・吹喜月(ふっきづき)・梅色月(うめのいろづき)・早苗月(さなえづき)・梅夏(ばいか)・長至(ちょうし)・仲夏(ちゅうか) (May)
昔の5月は田植えの準備期で、月末ごろには裏作の麦の刈り取りなどがあり、昭和の中期ごろまでは、農家にとっては極めて忙しい月でした。今は、稲作の技術の進歩と方式の革新で、それらも大きく様変わりしました。と同時に、稲作にかかわる年中行事にも大きな変化が現われています。
古来、田植えは、農耕の実務であると同時に、田の神をまつることだとも考えられてきました。稲の苗を神棚に供えたりするしきたりも残っていますが、総じて、稲作にかかわる行事は廃(すた)れてきました。
この月は端午の節句があり、近年は中旬ごろに茶摘みも始まります。
暦の上では、5月6日ごろが立夏(りっか)。野山が新緑に燃えて夏が始まります。また、21日ごろが小満(しょうまん)です。1年中で最もさわやかな月でしょう。