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盆踊り
東白川村で太平洋戦争後に盛んになったものに、7月の終わりから8月の初めにかけて、村の運動場などで行われる盆踊りがあります。青年たちが中心となって、中央に音頭の櫓(やぐら)を建てて会場を設営し、そこへ、村人が大勢集まり、だれでも自由に、思い思いの服装で、輪になって踊ります。
もともと盆踊りは、盆に招かれてくる精霊をなぐさめ、また、これを送るための踊りと考えられ、円く輪になって踊るものと、列を組んで行進する形式とがあります。また、踊りの場は、新盆(にいぼん)の家の前や墓場などもあり、踊りを精霊に捧げるという考え方も強く、男が女装し、女が男装するような趣向も見られました。
室町末期ごろから、これらの宗教的な意味が次第に薄れ、大衆娯楽として発達するようになりました。したがって、踊りの様式も踊りの歌も時代と共に変化し、現在のような姿になったのです。