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2月の行事

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山の神

山の神のほこら

 山で働く人たちや山を所有する人たちが信仰する山の神は、山を支配し、山の木々を守り、山の動物などを守る神です。  全国的に山の神と呼ばれる神は、その機能や性格が多様で、春、里へ下って田の神となり、秋の収穫が終わった後は再び山へ帰ると信じられているもの、目が1つで1本足の恐ろしい神であるとするもの、魔物、怪物、天狗(てんぐ)と同じだとするもの、「十二様」といって1年に12人の子を生む女神とするものなどがあります。
 また、祭神は、大山祇神(おおやまづみのかみ)で男神であるとする説、木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと)で女神であるとする説があり、地方によってさまざまです。
 山の神はオオカミ、サル、ヘビ、トリなどに変身して現われ、それらを使者とするという俗信もあります。
 オコゼという魚を好むとされていますが、これは山の神が女神で顔が醜く、自分より醜いオコゼに優越感を抱くのだとも、オコゼが男根のイメージそのものだからともいいます。
 山の神は祠(ほこら)を造って祀(まつ)ることが多いのですが、めぼしい立ち木を見つけて祀ることもあります。その祭りは、田の神を山の神とするところでは2月と11月のそれぞれ7日、炭焼きや木樵の場合は12月、マタギは6月のそれぞれ12日に行います。12日は山の神について、さまざまな禁忌が伝承されているからです。この日は山稼ぎを休んで山の神を祭ります。

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