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210日
立春から数えて210日目に当たる日を「210日」といいます。毎年9月1日ごろで、この時期は、よく台風が襲来しますので、農家では最大の厄日として警戒します。
今は、気象観測の技術が進んで、前もって台風の襲来を知ることができますが、広い面積の田に育つ稲が、台風によって被害を受けることを防ぐ手立ては見当たりません。
そのため、この日「210日の宮ごもり」といって1夜を神社などにこもって、台風や大雨による被害がないように祈る風習が、昭和30年ごろまで東白川村五加の一部などに残っていました。また、東白川村神土親田地域では神明神社で、同神社西洞集落では神田神社で祈願祭を行うほか、同神社中谷集落では、近くの社(やしろ)に人々が集まって「神願」と称する一種の祈願を行います。
昔は一般的に、台風による被害がないように「風まつり」といって神に祈りました。現在でも、地方によっては、獅子頭や神楽を出すこともあり、東北地方には「雨風まつり」といって、男女2体の人形を村境まで送っていく例もあるそうです。