1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
9月
長月(ながつき)・菊月(きくづき)・玄月(くろづき)・菊開月(きくひらきづき)・菊咲月(きくさきづき)・祝月(いわいづき)・紅葉月(もみじづき)・青女月(せいじょげつ)・詠月(ながめづき)・晩秋(ばんしゅう)・残秋(ざんしゅう)・朽月(きゅうげつ)・寝覚月(ねざめづき)・小田刈月(おだかりづき)・稲刈月(いなかりづき)・霜月(そうげつ)・無射(ぶえき)・季秋(きしゅう) (September)
日数の少ない小の月の9月をなぜ「長月」というのでしょう。
『拾遺(しゅうい)和歌集』の問答歌に「昼夜の数はみそじにあまらぬをなど長月といい初めけん」という問いに対して「秋ふかみ恋する人のあかしかね夜をなが月というにやあるらん」と答えています。つまり夜の長いことをいっているのです。また、賀茂真淵は「稲刈月(いなかりづき)」の上下を略して「なが月」といったのだと説明しています。いずれにしても夜の長さを楽しむころです。
8月の下旬から9月は、日本に台風が襲来する季節で、被害を受けることもしばしばです。稲の花の盛りのたんぼや、まだ完全に実っていない穂波などが台風に荒らされると、その年の米の収量は激減します。だから、農家の人たちが心悩ます時期です。
稲が成熟し、早いところでは中旬ごろから早稲(わせ)の刈り取りが始まります。
暦の上では9月8日ごろが白露(はくろ)。草の上に宿る露の玉が白く光るようになります。そして、23日ごろが秋分の日。下旬には気温も低くなり、秋の気配を強く感じるようになります。