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時の記念日
はじめて漏刻(ろうこく)(水時計)を宮中に置き、役人に鐘や鼓を打って時を知らさせたと伝えられるのが、天智(てんじ)天皇の10年(671)4月25日です。陽暦の6月10日に当たります。
時の記念日は、この日を記念して、大正9年(1920)、生活改善同盟会が発意し、時間を尊重、厳守し、生活の改善合理化を進めることを目的として設けられたものです。
太平洋戦争以前は、特に学校で取り上げ、児童生徒に時の記念日のポスターを書かせたりして、時の大切さを指導しました。集会などに定刻よりも1時間以上遅れて出席することが普通とされていた、いわゆる「○○時間」などという風習は、今ではすっかり改善されています。
ちなみに、最近ある新聞が行ったアンケートで「時の記念日のいわれを知っていますか」という問いに「知らない」と答えた人が100人中、57人。「多少不正確でも知っている」と答えた人は22人だけでした。