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秋季大運動会
にぎやかないこいの運動会
東白川村では昭和の中期ごろまで、小学校の秋季大運動会を毎年11月3日(明治節)に開催してきました。その後、多少の期日の変動はありましたが、太平洋戦争後は、他の行事と競合したときや雨天のため延期された場合を除き、毎年10月の第1日曜日に開催することになり、伝統として位置付いています。
昔の小学校の運動会は、単に児童の運動会というのみでなく、大人も一緒になった地域の運動会という色彩の濃いものでした。大人たちは、この日は一斉に仕事を休んで運動会に参加しました。校門にスギの葉で飾った大きなアーチを造ったり、校庭に万国旗を張ったりする作業は高等科の生徒の受け持ちでした。当日の児童たちは、男子は布の紅白の帽子をかぶり、女子は紺色のブルマー姿に紅白の鉢巻きをし、男女とも運動足袋(たび)(布で作った運動用の足袋)を履いて参加しました。
運動会の日の昼食は、特別な料理を作って、家のだれかが学校へ持って行きます。子供たちは、校庭の木陰などで家族と共においしい昼食を食べることを楽しみにしました。
昔は、秋の取り入れの時期が今よりも1か月くらい遅かったので、運動会は、稲刈りを目前にして、1日を子供たちと楽しく過ごす家族の憩いの日としても位置づいていました。