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11月
霜月(しもつき)・神帰月(かみかえりづき)・神楽月(かぐらづき)・盛冬(せいとう)・冬半(とうはん)・霜見月(しもみづき)・霜降月(しもふりづき)・子月(ねのつき)・雪待月(ゆきまちづき)・雪見月(ゆきみづき)・広寒(こうかん)・黄鐘(こうしょう)・仲冬(ちゅうとう) (November)
10月に出雲へ出かけた神々が11月の初めには帰ってきます。それを迎える行事が各地にありますが、東白川村には特別な行事が見当たりません。
昭和中期ごろまでは、11月の半ばまでに、おおむね秋の収穫を終わり、一息つく間もなく、冬作の麦などの播(ま)きつけをしました。本当の意味で農家がほっとするのは、いったん、田から田の神を家に迎え、それを送り返した11月の下旬だけでした。
今は、稲刈りが昔よりは1か月ほど早くなり、しかも、麦作をしませんので、時間的な余裕ができ、この月はそれぞれに文化に親しむことが多くなりました。
ところで、陰暦11月のことを多く霜月といいます。霜月の語源は『奥義抄(おうぎしょう)』の中に、「十一月(しもつき)、霜しきりにふるゆえに、霜降月というを誤れり」とあるように霜降月の変化したものだとするのが定説のようですが、古く『日本書紀』の神武天皇紀の中に「冬十有一月丙戌甲午年(しもつきひのえいぬきのえうまどし)、天皇、筑紫国、岡水門(おかのみなと)にいたりたもう」とあるのが始まりだといわれます。