東白川村への移住が最適ではないと考えられる志向や目的を真剣に考えてみました。
コスト重視志向の方（田舎に移住して、少しでも生活費を安くしたいと考えている方）
- 広い家で暮らしたい場合、都会で暮らすより家賃を抑えることが可能です。
- お金を使う場所(コンビニなど)がないため、余計な買い物を抑えることが可能です。
- 産直やスーパーなどで、良質な野菜を購入することができます。
【デメリットとして考えらること】
- 寒冷地域のため冬場は暖房器具が必須となり、灯油代など暖房費がかかります。
- ガスはプロパンガスで、都市ガスはありません。
- 自治体の可燃ゴミ袋は40リットル用で1枚80円です。捨てる日も曜日・日時等の指定があります。
- 都市部(中津川市、下呂市、美濃加茂市)への移動には、自家用車で約40分以上もかかります。 そのため、ガソリン代などがかかります。
- 冬季は道路凍結するため、スタッドレスタイヤは購入必須です。
- 中古物件を購入した場合、家の修繕費用（設備入替、リフォーム費用）がかかることを、予め想定してください。
敷地の維持管理が出来ない方
東白川村に来村されるお客様から「川が綺麗だね」、「自然が美しいね」と好評価をいただくことがあります。
この美しい景観は東白川村の魅力の１つだと考えられますが、その景観維持は業者に一任しているわけではありません。
各自の努力や地域住民が協力し、草刈りや河川清掃等を行うことによって、何とか今日まで守れているのが実態です。
地域の人達に聞いてみたところ、東白川村では5月～11月頃まで定期的な草刈りを各自行っています。
また年間２回程、自治会毎にみんなで集まり環境整備活動を行っています。
空き家によっては、庭のスペースが広かったり、広大な農地が付属する場合があります。
草刈りを行わないと、害虫（虫が湧く）、獣害（獣の侵入路になる）、雑草の種が飛ぶ（隣地に影響を及ぼす）等、近隣とのトラブルに繋がる懸念も考えられます。
これらの懸念は、空き家の持ち主が、空き家を手放したい理由の１つにもなっています。
所有地の管理は、体力・手間・費用のかかる作業です。
東白川村の場合、草刈り機を１家に１台（男性なら１人１台）所有している状況です。
空き家を購入した場合、敷地管理を行う必要性もありますので、予めご理解ください。
暗闇に不安を感じる方
都市部では沢山の人々が暮らし易いように、様々なことが整備されシステム化されてます。
１つあげると都市部の外灯があります。
都市部の外灯はとても明るいので、懐中電灯などのランプが無くても夜道を歩けます。
一方、東白川村では外灯が少ないので、新月の夜など足元が見えなくなるほど真っ暗になります。
夜間は鹿など野生動物が活動してるので、遭遇する確率も高まります。
慣れると大したことはありませんが、人によってはマイナスポイントになると思います。
この闇夜ですが、星空はとても綺麗です。数多の星や天の川を、普段見ている空から眺めることができます。
住まいは田舎、仕事は都市という方（公共交通機関で通勤を考えている方）
東白川村にはJR等の駅がありません。電車は隣町の白川町にJR高山線 白川口駅があります。駅までは自家用車かバスにて約30分程度の移動が必要です。1日の電車やバスの本数はかなり少なく公共交通機関を利用した日々の通勤はオススメできません。大人1人につき1台自動車が必要だと考えてください。
海のそばで生活したいと考えている方
残念ながら東白川村の近郊に海は存在しないため、海を求める方の移住はお勧めできません。水辺があれば良いということであれば、村内には数多の美しい川が存在しますので、その川の近くで暮らすということは可能です。村内の川では、毎年鮎釣りが盛んに行われていたり、多くの蛍が生息する地域もあります。
温暖な地域で生活したいと考えている方
残念ながら東白川村は温暖ではなく寒暖差の激しい山間地域になります。
夏は暑い日で35度近くまで気温が上がり、冬は寒い日でマイナス10度以下まで気温が下がることがあります。
人間には厳しい寒暖差ですが、野菜が美味しく育つのにはもってこいの環境です。
東白川村でウィンタースポーツをしたいと考えている方
東白川村では冬場の寒さとは裏腹に積雪することが少ない地域です。スキー場はありません。
積雪は年に数える程度で、積もっても1週間以上残り続けることはほとんどありません。
都市部よりスキー場へのアクセスは近くなると思いますが、最寄りのスキー場(めいほうスキー場など)等には自動車で1時間半かかります。