循環
農薬・化学肥料を用いず、自家産の発酵鶏糞や米糠、畦草の堆肥などを田んぼに施します。
それらの有機物は様々な小動物や微生物によって除々に分解されやがて稲の糧となります。
水田には様々な生き物が生息し、豊かな生態系を形成しています。
稲にとって害虫になるものもいますが、それを食べてくれるクモやカエルもおり、バランスが取れているようです。
これらは田んぼに棲む生き物の一部ですが、目に見えない小動物や微生物を含めると無数の生き物が生息しているものと思われます。
苗づくり、田植え
田植え直後には、苗にとって強敵のイネミズゾウムシが出現します。越冬した成虫が田植え直後の苗の葉を食べて産卵します。
そしてふ化した幼虫が今度は苗の根を食べるため、稲の成長はかなり抑制されてしまいます。
イネミズゾウムシに負けないように、苗箱に播く種籾の量を慣行農法のおよそ6割とし、根張りのよいしっかりとした苗を育てています。
種籾を粗く播くと、その分田植え時に欠株が増えてしまいますが、より丈夫な苗を育てることを優先しています。
また、出穂前後になるといもち病の発生が心配されます。いもち病は葉や茎にも発生しますが、特に影響が大きいのは穂首に発生するものです。
籾に送られる水分や養分が断たれ、収穫量の減少、品質低下を招きます。いもち病は、湿度が高くなると発生しやすくなるため、
田植え機で設定できる最も広い株間隔で(21cm)で植えることと、畦草をこまめに刈ることで田んぼの風通しをよくし、
いもち病が発生しにくい環境になるように心がけています。
また、土壌中の窒素が過剰になるといもち病が発生しやすくなるため、窒素含量の多い発酵鶏糞の施用は必要最低限に留めています。
はざ干し(天日乾燥)
刈り取った稲は、はざ(木や竹で作った骨組み)に掛け、天日と風でゆっくり乾燥させます。
その過程で稲の葉や茎に蓄えられていた養分が稲穂に送られ、籾をいっそう充実させてくれます。
はざ干しにより、お米はよりおいしくなります。
ほたるの里農園
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